SYD活動

理事長随想

共に知恵と工夫を出し合って

理事長 御手洗 康

昨年は世界中で新型コロナウイルス感染が広がり、開催が予定されていた東京オリンピック・パラリンピックも延期されました。経済活動や様々な社会的活動が制限され、職場では時差通勤やリモートワークなど新しい働き方が導入されました。飲食店などでもテイクアウトや宅配サービスなどの工夫が行われています。学校でもオンライン授業や分散登校が実施され、部活動や対外競技、修学旅行など学校内外の活動が大きく制約され、子どもたちにとっても大変な一年となりました。

日常生活もすっかり変わってしまいました。マスクの着用と手洗いの習慣はすっかり身に付きましたが、家族や友人と食事をしたり、行楽地に出かけたりというこれまでごく普通におこなってきた行動がままならなくなりました。一方で、スマートフォンやタブレット端末のビデオ通話アプリなどを使って、離れた家族や友人との間でもオンラインでつながる新しいふれあいの形が生まれてきています。コロナ禍で「こんにちは」と明るく大きな声であいさつができること、誰にでも「どうぞ」と思いやりの手を差し伸べ、「ありがとう」と喜びを分かち合えることの大切さに改めて気づかされました。

修養団の活動も大きな影響を受けました。昨年度は「事業の充実・参加者の拡大」を基本方針に掲げましたが、すべての「子ども自然体験キャンプ」と宿泊を伴うボランティア活動を中止し、その他の青少年活動や研修事業も縮小または中止せざるを得ませんでした。六月に予定していた全国修養団運動推進会議を始め、連合会・クラブの皆さんが集まって行う活動も多くが中止となり、残念な思いをされたことと存じます。

このような中で、新たな試みとしてオンラインで「青年ボランティアゼミナール」を実施し遠隔地からも参加できるようにしたり、「オンライン家庭《共育》講演会」や「オンライン愛汗実践塾講演会」で全国のクラブ・連合会の皆さんが一緒に参加できるような工夫も行いました。新年度の事業の実施に当たっては、このような取り組みをさらに工夫し、充実させていく必要があります。

令和三年度の修養団活動の基本方針は「共に知恵と工夫を出し合って、みんなでまこう!幸せの種」としました。

ワクチンへの期待が高まっていますが、未だ感染拡大の終息の見通しは立っていません。感染防止の基本は手洗いとマスクの着用、そして外出自粛と三密を避けることです。まだしばらくの間は、日常生活や様々な社会的活動への制約を覚悟しなければなりません。自分のためにも、他の人のためにも、一人一人が自覚して適切な行動をとらなければなりません。

みんなで知恵と工夫を出し合って、ウィズコロナの「新しい生活様式」に沿った活動を展開し、コロナ禍でも、またそれを乗り越えた新しい社会において幸せの花が咲くことを期待して《幸せの種》をまき続けて行きましょう。

令和3年4月