SYD活動
理事長随想
理事長就任の御挨拶
修養団理事長 小松 親次郎
この度、修養団理事長に就任しました。申すまでもなく、修養団は、蓮沼門三初代主幹が学生達とともに、平和で明るい世界の実現を願い、「総親和 総努力 総幸福」を旨とした「愛と汗の精神」に基づく活動の旗を掲げたのが出発点です。或る意味で非常にまっすぐな、また同時に包み込むような表現であるためか、目下の言語感覚の中でとまどいを覚える方々もあるようなのですが、大変広く深い意味合いを持っており、自分の生き方と社会の在り方や、心根と実践との相互の関係を考える上で、改めて豊かな大切な言葉ではないでしょうか。その上に明治、大正、昭和、平成、令和と時代を超えて受け渡されてきた活動は、誠に得難い蓄積となっています。
一方、現在の修養団運動は、様々な課題に直面しています。地球規模の環境変動、巨大災害の続発、国際的な格差や紛争等とともに、デジタル社会化が人の行動様式やコミュニティに与える影響等々にどう向き合うのか。けれども、修養団創立に関わった人々にあっても、その時代ごとに、本質的に同様の問題に直面し、乗り越えてきたはずです。10年前の創立110周年の年の基本方針は「愛と汗の原点を見据え心ひとつに進めよう〝幸せの種まき運動〟」でしたが、このような時にこそ「原点」に立ち返る重要性が増していると感じます。
しかし、そのためには、時代変化の諸相によく心を澄ませて相対し、事業や体制、組織の充実も含め、未来に向けた在り方を求めていかなければなりません。皆様とともに力を尽くしてまいりたいと思います。修養団運動の長所として、各連合会・クラブの皆様による継続と推進を基礎とした実践成果が挙げられます。創意工夫溢れるお取り組みの様子やお目にかかる関係者の皆様のお話に学ばせて頂き勇気付けられる点が多々あり、心より敬意を表します。主催事業、共催事業等を通じ、その効果がさらに増すよう様々な可能性を探り、実施に移してまいりたいと考えます。
関連して、直近の修養団の事業に触れさせて頂きます。令和7年度の講習・講演活動、青少年活動、国際交流等の諸事業は、皆様の御支援、御協力のもと、ほぼ計画通りに実施することができ、3月20日には、修養団創立120周年記念大会が、秋篠宮皇嗣同妃両殿下御臨席のもと、幅広い関係の方々に御参加頂き盛大に執り行われました。特筆に値することとして、その場に若い世代の皆様がボランティアとして多数参加して下さったことが大変印象的でした。改めまして厚く御礼申し上げます。
令和8年度の基本方針は、「次の10年を見据え〝幸せの種まき運動〟を継続するとともに事業の充実と組織の再構築を図る」としています。修養団創立120周年記念出版された山﨑一紀主幹著の『自分を育てる』にも記されている「念々相続」「刻々精進」の言葉を糧に、その実行に取り組んでまいります。
修養団の持続的発展を念じ、次の10年、さらにその先に向け、相互に学び合い、連携を一層深める努力を重ねたいと存じます。御手洗康前理事長同様に、何卒宜しくお願い申し上げます。
令和8年6月


