SYD活動
SYDとは
SYD(公益財団法人修養団)は、人生の充実を願い、心を磨き、潤いのある家庭や地域社会、職場を作ろうとする人たちの集まりです。1906年(明治39年)2月11日に、東京府師範学校(現在の東京学芸大学)に在学中の蓮沼門三(1882~1980)を中心とする学生達によって創立されました。
平成23年3月22日には内閣総理大臣より「公益財団法人修養団」として、認定を受けた社会教育団体です。2024年2月に創立118周年を迎えました。
“愛と汗”の精神を理念とし、世界の福祉と平和に寄与することを目的として、「心の教育」一筋に青少年の健全育成を中心としたさまざまな活動をおこなってまいりました。
今、みんなの幸せを願う『幸せの種まき運動』を全国的に展開し、各地(国内外)で多彩な活動が展開されています。
「みんなでまこう!幸せの種」
生き生きと健康で心豊かな人生を!
東京府師範学校 (現・東京学芸大学)に学ぶ蓮沼門三を中心とする学生たちによって明治39(1906)年に創立された修養団は、明治・大正・昭和・平成そして令和と「愛と汗」一筋に歩み続けてきましたが、おかげまで2021年2月に創設115周を迎えました。
修養団創立者・蓮沼門三初代主幹は、総親和・努力によって総幸福の世界の建設を願い、「愛と汗」の実践を訴えました。
私ちはその「 愛と汗」のもと『こんにちは!』という “ふれあいの種”、『どうぞ!』という “思いやりの種”、『ありがとう!』という “よろこびの種”をまく 「幸せの種まき運動」を推進して、幸せの花が咲く総幸福の世界の建設に努めます。
今日、AI(人工知能 )やIoT(モノのインターネット)技術の急激な進展に伴い、ますます人間関係のあり方が問われています。一方で、人生100年時代に向けて、健康で生きがいある人生をどのように実現していくか、がさらに重要なっています。
私たちは、全国の会員およびクラブ・連合会と連携を図りながら、学校や諸団体・機関の協力を得て、「幸せの種まき運動」を通じて一人でも多くの人が『こんにちは!、どうぞ!、ありがとう!』の生き生きと健康で心豊かな人生を歩んでいただけるよう今年度の事業を積極的に推進してまいります。
「創立者・蓮沼門三」と「誓願」
誓願
人よ醒(さ)めよ醒めて愛に帰れ 愛なき人生は暗黒なり
共に祈りつつ すべての人と親しめ
わが住む郷(さと)に 一人の争う者もなきまでに
人よ起(た)てよ起ちて汗に帰れ 汗なき社会は堕落(だらく)なり
共に禱(いの)りつつ すべての人と働け
わが住む里に 一人の怠(おこた)る者もなきまでに
SYDは明治、大正、昭和、平成そして令和と約1世紀にわたり民間の社会教育団体として、総親和・総努力・総幸福の社会実現をめざし、 青少年の健全育成を柱に家庭教育、社会人教育など多彩な事業を展開してきました。
「誓願」はSYDの創立者である蓮沼門三初代主幹が作り、大正9年にSYDの機関誌である「向上」に掲載されて以来、すべてのSYD活動の基本理念として受け継がれているものです。
東京府師範学校の仲間と蓮沼門三
修養団創立への道程は明治36年(1903年)、蓮沼門三が東京府師範学校へ入学し、汚れた寄宿舎を見かねて単身美化活動を始めたことに端を発します。
門三青年は単身この美化活動を9ヶ月間続け、同志が生まれたのは37年1月に入ってからでした。雑巾をしぼった時、腫れあがった手の甲が破れ鮮血が吹き出し、 バケツの水を赤く染めても、雑巾がけを続ける門三を見た同室の一人が心を動かされ、協力を誓ったのです。それからは次々と同志が生まれました。
こうして明治39年2月11日、師範学校の食堂に、全職員、学生約400人が集い、修養団が産声を上げました。
SYD創立110周年記念大会
創立110周年にあたり、2016年 (平成28年) 2月7日(日)に東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターカルチャー棟大ホールにおいて、SYD創立110周年記念大会を開催しました。皇太子同妃両殿下の行啓をいただき、皇太子殿下よりお言葉を頂きました。
皇太子殿下のお言葉(全文)
修養団創立110周年記念大会に、多くの関係者の皆さんと共に出席できることを、うれしく思います。
修養団は明治39年の創立以来、一貫して「愛と汗」の理念と実践により明るい社会を建設し、世界の福祉と平和に貢献することを目的に、心豊かな子供を育てる体験活動、ボランティア活動、講習会など各種の社会教育活動を展開して、社会に大きな貢献をしてきました。
創立以来110年、時代の変遷とともに社会教育活動をめぐる環境も大きく変化してきたことと思いますが、修養団の皆さんのたゆみない努力で幾多の困難を乗り越え、現在も活発に活動されていることに対し、深く敬意を表します。
これからも「愛と汗」の精神に基づいた「こんにちは!どうぞ!ありがとう!の幸せの種まき運動」が更に進み、一輪でも多くの幸せの花が咲き、明るく平和な世界が実現することを願い、大会に寄せる言葉といたします。